三好市西祖谷山村下名の県腕山放牧場で6月から放牧されていた牛21頭が26日、約4カ月ぶりに下山した。
夏場に涼しい放牧場で過ごした牛は、牧草地の草を食べて順調に成長。入山時に比べ、体重が平均54・9キロ増の441・9キロ、胸囲は8・7センチ増の178・1センチに育った。
徳島市など5市町の農家9戸が迎えに来ると、脚を踏ん張ってトラックに移動しようとせず、体を押されて運び込まれる牛もいた。
放牧場は標高約1100~1300メートルにあり、平地より気温が6、7度低い。放牧は涼しい高地で運動させて良質な牛に育てるために毎年行われている。