スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO(ゴー)」をしながら軽ワゴン車を運転し、女性2人を死傷させたとして、自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)罪に問われた徳島市南二軒屋町3、農業五王敬治被告(39)の判決公判が31日、徳島地裁であった。荒井智也裁判官は「断続的に携帯電話の画面に注意を向けながら運転しており、過失は大きい」として禁錮1年2月(求刑同1年8月)を言い渡した。運転中のポケモンGOによって起きた全国初の死亡事故だった。

 判決理由で荒井裁判官は、運転中にゲームを続けたことが事故の主な原因と指摘。「運転者に対する利用禁止のメッセージが画面に表示されていたにもかかわらずゲームを利用し、危険な状況を自ら招いた」と非難した。

 実刑判決とした理由について「被害者や遺族の肉体的、精神的苦痛は大きく、処罰感情が大きいのは当然」とした上で「被告が反省の態度を示していることなどを考慮しても執行猶予は相当ではない」と述べた。

 公判後、弁護人は「人を死なせたという重い事実が判決に反映された。控訴は今のところ考えていない」と話した。

 判決によると、8月23日午後7時半ごろ、ゲームをしながら車を運転し、徳島市方上町の県道交差点を横断中の女性2人をはねて70代女性を死亡させ、60代女性に重傷を負わせた。