徳島大が設立した一般社団法人「大学支援機構」は1日、インターネット上で研究資金などを募るクラウドファンディングサイト「Otsucle(おつくる)」を開設する。これに合わせて同大は創薬と防災のプロジェクト2件をスタートさせ、目標額の達成を目指す。今後、社会貢献に取り組む団体の資金集めなども対象に含め、取り扱う案件を増やしていく。

 サイトでは、資金を募って新たな研究や活動に取り組みたいと考える挑戦者が、プロジェクトの内容と目標金額、募集期間を示す。支援者が支援金額に応じてオリジナルの記念品などをもらうことができる「購入型」と、所得税などの控除が受けられる「寄付型」の2種類があり、どちらにするかは挑戦者があらかじめ決める。

 支援金の支払い方法はクレジットカードに限るが、プロジェクトが目標額を達成できなかった場合は決済は行われず、支援者の元に支援金が戻る。

 第1弾として、徳島大大学院医歯薬学研究部の座間味義人講師が、抗がん剤の副作用の予防薬を開発するために必要な50万円を募る。このほか、徳島大教養教育院の北岡和義講師と学生らのグループが、缶入り備蓄パンを作る過程で実証実験を行うのに要する60万円を集める。募集期間は約2カ月間で、いずれも購入型。

 今後は徳島大に限らず、他大学の研究や、地域活性化につながるプロジェクトにも範囲を広げる。

 プロジェクトが目標金額を達成すると、大学支援機構には最終達成額の15%の手数料が入る仕組み。将来的には徳島大へ利益を還元することを目指している。機構の佐野正孝理事長は「研究や地域活性化に取り組む人を支援することで、社会の役に立つことができれば」と話している。

 サイトはhttps://otsucle.jp/