「イラストの甲子園」として知られる第28回全日本高校デザイン・イラスト展(全国美術デザイン教育振興会など主催)で、徳島市の城南高美術部が前年に続き団体部門2位の優秀高校賞を受けた。同部門での入賞は8年連続。部員は「受賞を励みに、さらに切磋琢磨したい」と喜んでいる。
全国80校の1385人が1425点を応募し、4ブロックの地区予選を経て審査された。城南高美術部は8人が16点を出品。個人部門で1年粟飯原稜さん(16)が第6席の優秀賞を獲得したほか、1年半田成葉さん(16)が奨励賞、部長の2年三木理紗子さん(16)が努力賞を受けた。団体部門は、個人の成績や高校全体のレベル、出品数などを総合的に判断して決められた。
粟飯原さんの作品「ったく、最近のanimalたちは…」は、アイドルやゲームに夢中の若者たちを犬や猫になぞらえ描写。半田さんは、日々新たな発見をする多感な女の子を、女の子の目から無数の星が出る構図で表現。三木さんは、三日月の形のバイクにまたがるウサギ耳の女の子の楽しそうな表情を描いた。
同校は2009年以降、団体部門の入賞を続けていて、11年には1位の文部科学大臣賞に輝いた。三木さんは「先輩たちが築いた伝統を受け継ぐことができてうれしい。来年は1位を目指したい」と話している。
全国の入賞、入選作品は3日から北海道、東京都、岡山県で巡回展示される。12日には東京で表彰式がある。