大友さん(右)の案内でミカン農園を見学する河原崎さん=勝浦町星谷

 勝浦町地域活性化協会は、町に芸術家を招いて創作活動に取り組んでもらう「勝浦町型AIR(アーティスト・イン・レジデンス)事業」を始めた。第1弾として1日、イラストなどアートを通した地域活性化を行う河原崎彩子さん(29)=兵庫県丹波市=が訪問。8日まで滞在し、住民と交流しながら地域の暮らしや伝統文化などをイラストに描く。

 河原崎さんは2009年に京都精華大芸術学部を卒業。東北地方を中心に地域おこし協力隊員などを務めながら、水彩の風景画や、イラストとエッセーで地域を紹介する活動に取り組んできた。AIR事業を企画した活性化協会スタッフの大友和紀さん(42)=同町三渓=が打診した。

 大友さんが運営する同町坂本の移住体験スペース「坂本家」に滞在し、各集落を回って町ならではの文化などを掘り起こし、イラストを描く。初日は大友さんの案内で、ミカン農園などを見学した。作品は、活性化協会が発行する移住希望者向けのパンフレットなどに使われる。

 河原崎さんは「過疎や高齢化の進む地域にも、まだ知られていないすてきな文化や技術がある。勝浦町の魅力を掘り起こし、アートで伝えたい」と張り切っている。

 町地域活性化協会は旧町観光協会で、移住や地域活性化に取り組む各種団体との連携を強めるため、6月に組織を改編した。AIR事業は今後も継続して行う計画。大友さんは「幅広い分野のアーティストを呼び込み、勝浦ならではのAIRを考えたい」と話した。