自民党徳島県連の山口俊一会長は27日、徳島市で開いた県連常任総務会で、2019年夏の参院選「徳島・高知」選挙区の候補者調整が難航していることを報告し、高知県連側から「高知の候補者を擁立すれば、6年後は徳島の候補者を出す」との提案を受けていることを明らかにした。

 同選挙区では、いずれも現職の徳島県連の三木亨氏、高知県連の高野光二郎氏がそれぞれ出馬する構え。高知県連は、16年の前回参院選で徳島の現職中西祐介氏が選挙区から出馬したことを踏まえ、次回は高野氏の擁立を主張している。一方、徳島県連は選挙区で勝てる候補として三木氏で譲らず、調整は難航している。

 山口氏は「高知側からは19年の参院選は高知から、6年後の25年は徳島から選挙区候補を出すとの提案があった」と説明した。

 山口氏は会合終了後の取材に対し、「早期に決着したいが、意見が衝突してうまくいっていない。もう少し時間がかかるが、互いが喜んで合意できるようにしたい」と述べた。

 常任総務会ではこのほか、19年春の統一地方選について党への公認申請を11月1~15日に受け付け、12月下旬をめどに執行部会と常任総務会で公認・推薦を決めるスケジュールを確認した。選考基準は▽現職優先▽県議選は各選挙区の定数を超えない―などを挙げた。