考案したシステムを審査員に説明する阿南高専生(右端)=徳島市のアスティとくしま

 高等専門学校生がプログラミングの技術を競う「全国高等専門学校プログラミングコンテスト」が27日、徳島市のアスティとくしまで始まった。阿南高専(阿南市)を含む国内外の63校から約500人が参加し、制作したコンピューターシステムを発表した。

 「情報通信技術(ICT)を活用した地域活性化」がテーマの「課題」と、独創的な作品を発表する「自由」、解析システムを使って陣取りゲームを行う「競技」の3部門を実施した。

 阿南高専は全部門に4チームが出場。課題部門に出場したチームの一つは、山道を活用したレースの安全管理システムを発表した。コースに灯籠型の通信機器を等間隔で設け、出場選手の位置情報を本部に知らせたり対向車の接近を警告灯で選手に教えたりする機能を、プロジェクターを使い説明した。

 創造技術工学科5年小野瀬博貴さん(20)は「適度な緊張感を持ってプレゼンできた。審査員に有用だと思ってもらえるよう、明日もしっかりアピールしたい」と話した。

 競技部門では阿南高専チームが決勝トーナメント進出を決めた。

 最終日の28日は各部門の最優秀チームが決まる。