近くの医療法人に売却されることになった旧運転免許センター=徳島市大原町余慶

 徳島県警の旧運転免許センター(徳島市大原町余慶)が、大神子病院などを運営する医療法人道志社(同市大原町大神子)に売却されることになった。県議会11月定例会での議決を経て正式決定する。道志社は3ヘクタール余りの大規模な敷地を生かし、医療や福祉、介護の各施設を集約させた一つの「街」として整備を進める青写真を描いている。

 運転免許センターは2014年に松茂町の徳島空港旧ターミナルビルに移転し、旧センターの敷地約3・2ヘクタールが県有未利用地として売却に出されていた。今年10月に一般競争入札を行い、5億5155万円で落札された。

 道志社は、大神子病院などの将来的な移転先として購入を決めた。病院や高齢者住宅のほか、関連する社会福祉法人すだち会の高齢者福祉施設、公園などを敷地内に配置する考えで、具体的には正式取得してから検討を始める。整備時期は決まっていない。

 旧センターの敷地は、大雨で冠水しやすい近隣地区の住民が車を避難させる場所に使うことが認められており、道志社の所有地になった後も、浸水時は引き続き無料で利用してもらう方針。老朽化した旧センターの建物は取り壊す。新設する施設群に、地元から要望のある津波避難ビルの機能を持たせられるかどうかは、今後の施設内容の検討次第としている。

 道志社の鵜尾隆光(うおたかひろ)常務理事は「災害時だけでなく普段から、地域住民が気軽に往来できる施設にすることを想定している。地域の人に『できて良かった』と思ってもらえるようにしたい」と話している。