美馬市で農作物の集出荷や販売を行う「ええね美馬地域ビジネス推進協会」は5日、同市脇町のうだつの町並みの空き家に、アンテナショップをオープンさせる。来年3月末までの毎週金、土、日曜とイベント開催時に開き、特産薬味・みまからなどの加工食品を販売。町並みのにぎわいづくりに一役買う。
ショップはうだつの町並みの西側に位置し、漆喰塗りの白壁が風情を漂わす古い民家の1階を借りた。みまからやブルーベリージャム、ユズ酢など地元産品約20品目と、干し芋、生姜糖といった県内の農産加工品を販売する。
ショップは、うだつの町並みでのイベントがある際にも営業する。3月末までの期間限定ショップだが、売り上げ次第では継続も検討しているという。
ええね美馬は、美馬市内の中山間地の高齢農家らの集出荷を代行し、県内外に販売している。一方、地元消費者に対して売り込む機会は「ええね美馬まるしぇ」などのイベント開催時しかなかった。ショップ開設で、地元産品の知名度向上や売り上げ増加に結び付くことを期待している。
足立勉常務理事は「空き家を活用し、うだつの町並み活性化に役立ちたい」と話している。