[上]徳島地裁の新庁舎玄関前。外観は徳島城をイメージしてデザインされた[下]裁判員裁判などが行われる201号法廷。地裁では最も大きく、傍聴席は96席ある=徳島市徳島町1

 徳島地裁(徳島市徳島町1)の敷地内で2012年7月から進められていた地裁の新築工事が完了し、4日、報道陣に公開された。裁判員裁判など新司法制度に対応できる機能のほか、震度6強以上の揺れにも耐えられる耐震性を備え、津波浸水対策も施している。14日から全ての裁判や執務が始められる。

 新庁舎は鉄骨・鉄筋コンクリート造りの地上6階、地下1階建て延べ1万800平方メートル。外観は徳島城をイメージし、各階に大きく張り出したひさしを巡らせるなど「和」を基調にデザインした。

 1階に民事と家事の窓口を置き、来庁者への案内を一括して行えるようにした。2階には地裁や簡裁、家裁の主な法廷、6階に検察審査会を配置した。

 裁判員候補者の待機室や労働審判用の法廷も新たに設け、法廷は旧庁舎よりも4室多い12室とした。裁判員の安全対策として、一般来庁者は立ち入れない専用エリアも設けた。

 庁舎内は玄関などの段差をなくし、バリアフリー化した。津波や浸水に対応できるよう地階へ下りる階段には防潮板、屋上には電気設備室を備えている。総工費は約40億円。

 近く仮庁舎や旧法廷棟を解体し、周辺の外構工事を進める。外構を含めた全工事は17年中に完了する予定で、それまでの間は3カ所ある出入り口が西側の正門しか使えないほか、84台止められる駐車場も利用できるのは13台となる。

 21年春に地裁新庁舎の北側に移転が予定されている徳島東署との間には、ブロック塀を設ける予定。敷地内の桜並木は現状のまま保存する。