鳴門わかめの茎が入った焼き肉のたれ

 鳴門市北灘町の女性らでつくる「北灘生活交流協議会」が、鳴門わかめの茎を有効活用して手作りした焼き肉のたれを同市大麻町の「道の駅・第九の里」などで販売し、人気となっている。約30年前に考案して以降、一部の地元住民らに親しまれてきた秘伝のたれ。口コミで評判が広がったため、閉校した中学校の給食室を活用し、生産量を増やして本格的に売り出している。

 400ミリリットル入りで税込み540円。ワカメの茎を、タマネギやリンゴなどと一緒にペースト状にして、みそやしょうゆ、砂糖を加えて煮込んだ。栄養が豊富で、味がまろやかなのが特長という。

 協議会は、1988年から焼き肉のたれを作っている。現会長の松本隆子さん(83)=同市北灘町粟田=が、出荷されずに捨てられていた鳴門わかめの茎を利用できないかと考え、焼き肉のたれに加えることを発案した。

 これまでは年に700本を作って会員で味わったり、知人に販売したりしていた。「もっとほしい」という声が以前からあったため、生産量を増やすことを計画。7月から月1回、会員17人が旧北灘中学校(2013年度に閉校)に集まり、毎回370本の生産を始めた。

 単純計算では以前の6倍以上の生産量。ワカメの茎は地元の生産者が無償で提供した。

 「たか子おばあちゃんの手造り焼き肉のたれ」のキャッチコピーや、大鳴門橋のイラストを記したラベルを新たに作成。同月から道の駅・第九の里や同市撫養町の「なると物産館」で販売を始めたところ、生産が間に合わないほど売れているという。

 松本さんは「いろんな材料が入っていてこくがあるので、野菜炒めの味付けなどにも使ってほしい」とPRしている。