吉野川市産のブドウを使った徳島初のワイン「Le flueve」=徳島市の阿波恋しぐれ

 吉野川市産ブドウを使った徳島初のワイン「Le flueve(ル・フルーヴ)」が誕生した。ソムリエや醸造家らが結成したプロジェクトチーム「徳島ひょうたん島醸造所」が製造。11日から徳島市の飲食店2店で提供する。

 吉野川市川島町のブドウ畑で育ったワイン用品種「マスカットベリーA」を使用している。8、9月に収穫した果実500キロをチームのメンバーの酒造会社に持ち込み、手作業で醸造。約1カ月かけて400本(720ミリリットル)を作った。

 濁りのある紫がかった赤ワインで、桃のようなフルーティーな香りとフレッシュな味わいが特長。甘さが残らないため食事と合わせやすく、特に和食と相性が良い。

 県民になじみ深い吉野川のように親しみを持ってもらおうと、商品名に川を意味するフランス語を採用。吉野川の朝もやの風景写真でパッケージをデザインした。

 ソムリエで、飲食店を運営する爽食間グループ(徳島市)の徳長真二社長が「徳島産ブドウを使ったオール徳島のワインを作りたい」と発案。以前から交流のあった醸造家やデザイナー、ワイン専門店の代表者らと今夏、徳島ひょうたん島醸造所を結成した。

 ブドウ農家は後継者不足で栽培面積縮小などに直面しており、課題解消の一助にする狙いもある。来年は1トン収穫して700~800本を製造する計画で、一般販売も検討している。

 徳長社長は「徳島産ワインの歴史の一ページ目。県産食材を世界へPRするとともに、徳島ワインを100年後にも残していきたい」と話した。

 11日から提供するのは、徳島市のバー「FLY」とレストラン「阿波恋しぐれ」。問い合わせは徳長社長<電090(8282)5578>。