総勢110人で乱舞するやっこ連=勝浦町三渓の町農村環境改善センター

総勢110人で乱舞するやっこ連=勝浦町三渓の町農村環境改善センター

 勝浦町の阿波踊り有名連・やっこ連が結成50年を迎え、同町三渓の町農村環境改善センターで記念公演を行った。町内外から約400人が訪れ、節目を祝った。

 やっこ連は、1967年に地元青年会の有志が結成し、現在は同町をはじめ小松島市や鳴門市などから3~68歳の110人が参加する。「ずいずいずっころばし」などの童謡での踊りや、奴凧を表現する「やっこ踊り」が特徴で、県内の有名連による8月の選抜阿波踊り大会に44年連続して出場している。

 公演では、7代目連長の滝口義文さん(58)=同町星谷、建設会社役員=が「今後も勝浦町のために頑張りたい」とあいさつ。踊り子たちは熱気あふれる乱舞を繰り広げ、会場を沸かせた。

 やっこ連とイベントで共演している阿南市出身の落語家笑福亭学光さんやタレント森脇健児さんのトークショー、地元のフラダンスグループのステージなどもあった。

 結成時からのファンという鈴木鹿子さん(77)=同町沼江=は「勝浦町の誇り。涙が止まらなかった」と感慨深げだった。

 滝口連長は「子どもたちへの伝統継承に力を入れ、選抜大会出場を途切れさせることなく、さらに上を目指したい」と話した。