徳島県立中央病院(徳島市蔵本町1)は、かかりつけ医の紹介状のない患者から徴収する初診料上乗せ(3240円)を、2017年1月4日から18歳未満の全ての子どもに適用する。これまでは市町村がそれぞれ医療費を無償にしている年代を対象に免除してきたが診療時間外に来院する軽症の小児患者が急増しているため見直す。

 県病院局によると、13年度に中央病院が小児救急医療拠点病院となり24時間体制での受け入れを始めてから、時間外に来院する小児救急患者が急増。年間の小児救急患者数は12年度の2967人から15年度には4381人と約1・5倍に増加し、8割近くは緊急度の低い軽症患者だったことから、高度医療が必要な患者への対応がおろそかにならないよう上乗せを決めた。

 これまで県は子育て支援の一環として、市町村が医療費を無償にしている年代の子どもを対象に上乗せを免除。徳島など4市町が小学校卒業まで、美馬など12市町が中学校卒業まで、阿南など8市町村が18歳になった年の年度末までそれぞれ免除されていたが、今後は18歳まで全ての子どもに適用される。

 ただ今後も大人と同様に、救急車での搬送や即日入院が必要なケースは免除する。

 中央病院での初診料上乗せは、大病院の高度医療への専門化や地域の診療所との役割分化を進める国の方針を受けて1996年に始まった。県病院局によると、徳島大学病院や徳島赤十字病院、徳島市民病院でも紹介状のない子どもに対しての初診料上乗せは行われている。