━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
太陽光発電の電力だけを使った野外音楽フェス「阿波国(あわのくに)・ザ・ソーラーブドウカン」が10月13日、松茂町の月見ケ丘海浜公園で初めて開かれた。力のこもったパフォーマンスで会場を熱く盛り上げたアーティストにインタビューし、ステージの感想や来年以降の開催に向けたメッセージを聞いた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第1弾はこちら
第3弾はこちら
宮田和弥さん (JUN SKY WALKER(S) )
-佐藤さんとはいつ出会ったのか。
いつからの付き合いなのかは忘れましたが、とにかく長いですね。タイジ君がレコード屋でバイトをしていた頃から、うちのメンバーの森純太とは知り合いだったようです。
タイジ君がデビューした当時に指導を受けていたボイストレーニングの先生が一緒だったり、リハーサルで使っていたスタジオが一緒だったり、何かと縁がありましたね。
-ソーラーブドウカンに出演したきっかけは。
タイジ君や実行委から声を掛けてもらいました。中津川は2013年の初回にソロで出演して、今年はジュンスカでも出ました。その流れで徳島にも参加させてもらうことになりました。
原発などを使わず、自然の力だけでこういった大きなフェスができるんだということを見せたいというタイジ君の思いや、イベントの趣旨に僕も共感しています。
-今回のライブの印象は。
大成功と言っていいと思います。太陽を味方につけなければいけないフェスですから、晴れて良かったですね。素晴らしいスタートが切れて、そこに参加できたことがうれしいです。
ジュンスカのツアーで徳島を訪れたこともありますし、「エキサイティング・サマー・イン・ワジキ」にも出させていただきました。徳島の人は普段は優しいけれど、阿波踊りの時は情熱的になりますね。
-佐藤さんは来年以降もフェスを続ける考えだ。
ミュージシャンとして音楽で戦って行くというタイジ君の生きざまを、僕も音楽で応援して行きたいです。これからも一緒にやれたらうれしいですし、機会があればまた徳島に来たいですね。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
真心ブラザーズ
-会場の空気感は。
桜井秀俊さん 気持ち良すぎて、だらけてしまいそうでした。ライブをするモードになるまでが大変でした。観客はファミリー感がたっぷりで、普段のライブとは違う雰囲気でした。
-佐藤さんとの出会いは。
桜井さん アマチュア時代のシアターブルックと、僕が学生時代からやっていたバンドで対バンとかをしていました。その流れで真心ブラザーズとも関わるようになりました。90年代からのバンド仲間です。
-太陽光発電の電力と通常の電力、演奏する際の音に違いはあるのか。
YO-KINGさん 音がすごく良くて、楽器と音の反応も良かったですね。
桜井さん 音が徐々に消えて行くような、繊細な表現に向いているんじゃないでしょうか。今日はアコースティックギターを2本使った編成だったので、演奏していて気持ちが良かったです。
-徳島のソーラーブドウカンに出演したきっかけは。
桜井さん タイジ君の考え全てに賛成している訳ではないんですが、熱い思いとその思いを行動に移すところなど、尊敬している部分がたくさんあるので、協力できることがあればと思って参加しました。
-徳島での思い出は。
YO-KINGさん ソロで徳島に来させていただいた時に、(徳島発のコミックバンド)四星球(スーシンチュウ)とライブをしたことでしょうか。「いのたに」のラーメンと眉山も印象に残っています。
-佐藤さんへメッセージを。
桜井さん 知り合った90年代からずっと、一緒に飲む度に阿波踊りの良さを語られているので、そろそろ阿波踊りに呼んでほしいですね。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
LOW IQ 01& THE RHYTHM MAKERS
-佐藤さんとの出会いや現在の関係は。
90年代からのバンド仲間で、かれこれ20年近くの付き合いです。タイジ君の方が4つ年上で、昔から変わらず「お兄ちゃん」という感じです。
-会場の雰囲気は。
近くに海があって、のんびりと穏やかな雰囲気がすごく良いですね。
-お客さんの雰囲気は。
徳島の人たちにしっかりとライブを見ていただけて良かったです。お客さんの中には、踊って楽しむ人や家族で一緒に楽しむ人がたくさんいて、アットホームな雰囲気を感じることができました。
-阿波国・ザ・ソーラーブドウカンの特徴は。
出演者がそれぞれのカラーを持っていて、老若男女が楽しめる大人のフェスになっていると感じました。他のフェスと違って先輩バンドがたくさんいるので、甘えることができて楽ですね。
-佐藤さんにメッセージを。
中津川で培ったものをタイジ君の地元・徳島に持って来ることができて、阿波国はここからがスタートだと感じました。どんなものでも1発目が大事ですが、今日は大成功でした。このフェスが、徳島で阿波踊りに負けないくらいの存在になってほしいと思います。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
JESSEさん&金子アブアキさん (RIZE)
-佐藤さんとの出会いは。
金子さん 20年近く前のRIZEを結成した頃に、(佐藤さんのバンド)シアターブルックが好きで、ライブに行って紹介してもらったのが最初の出会いでした。
JESSEさん 僕の場合はおやじとタイジ君が師弟関係みたいな感じで、実家にタイジ君がよく遊びに来ていて、最初は親戚のおじさんのような感覚でした。だけど、シアターブルックでパフォーマンスするタイジ君を見た時にすごくかっこいいと感じました。
-ソーラーブドウカンにはいつから参加しているのか。
金子さん 中津川の1回目から参加させてもらっています。その時から、シアターブルックはライブで太陽光発電を使っていたので、並々ならぬ決意は感じていました。
-ソーラーブドウカンに参加した理由は。
金子さん すごくシンプルです。タイジ君がフェスをやるらしい、僕らを呼んでくれた、絶対行くよという流れでした。太陽光発電で演奏したら、どんな音がするのかも気になりました。実際に聞くと音がクリアでやっぱり違うと感じました。
-徳島での初開催にも駆け付けた。
JESSEさん グループではなくなぜ俺個人を誘ったのか、JESSEで呼ばれた意味をすごく考えました。
阿波国というのはタイジ君にとって原点だからこそここでやる意味があるんじゃないか。だから俺も俺自身とギター1本で原点に返って力になろうと思いました。
金子さん 楽屋にタイジ君直筆の手紙が置かれていて「来てくれて心強い」と書いてくれていました。
タイジ君にとって、古里の徳島で開催することがずっとかなえたかった目標で、そんな日に呼んでくれたのが本当にうれしいです。心を込めて演奏したいと思います。
-会場の雰囲気は。
金子さん 穏やかで良い場所ですね。帰りたくないです。野外の特徴ですが、夕方から夜にかけてのライブだと、鳥の声が虫の声に変わって行くんです。その雰囲気が本当に気持ち良くて、大切な時間だと思っています。
-2人で参加したことについては。
JESSEさん デビュー前はあっくん(金子さんのこと)と2人きりだったから、それを思い出して懐かしい気分です。改めて原点を認識しました。ここに呼んでくれたのがタイジ君で、巡り合わせを感じています。本当に素晴らしい1日です。
-佐藤さんへメッセージを。
金子さん 本人が太陽のようでパワースポットみたいな人でもあるので、定期的に会ったり話したりできる縁があってうれしいです。
JESSEさん 頼りにしてもらっている分、僕らにできることを全力でやります。