徳島を元気にするアイデアと人材を発掘、支援する事業プランコンテスト「とくしま創生アワード」(実行委主催)の最終審査会が11日、徳島市の徳島グランヴィリオホテルで開かれた。11組がプランを発表し、小規模タクシー業者向けの配車サービスを提供する電脳交通(徳島市)の「クラウド型タクシーコールセンター」がグランプリに輝いた。
最終審査会は公開で行われ、県内の自治体や経済団体の関係者ら約120人が、地域課題の解決や産業の活性化を目指すファイナリストの発表に耳を傾けた。アワードのアドバイザリーボード(相談役)を務める徳島ゆかりの経営者12人と、徳島新聞社などでつくる実行委の委員らが審査した。電脳交通のプランは、事業の成長性や社会性の高さが評価された。
審査員を代表し、ベンチャーキャピタル・日本テクノロジーベンチャーパートナーズ(東京)の村口和孝代表=海陽町出身=から、電脳交通の近藤洋祐社長に賞状と支援金50万円が手渡された。近藤社長は「地方から、徳島から、世界に通用するサービスが展開できることを証明したかった。最高にうれしい」と語った。
アワードは本年度スタートし、県内外から117件の応募があった。
準グランプリ(支援金20万円)、特別賞(10万円)は次の皆さん。
[準グランプリ]村上稔「限界集落を救え!社会問題解決型見守りアプリDona-i-tion(どないしょん)、岸上健人「徳島短編VR映画祭-ZERO-」[特別賞]蒲原彰宏「クラフトジン蒸留所とくしまディスティラリー(仮)設立プロジェクト」、渡瀬真弓「阿波古代米『めがみ米』プロジェクト」、山本利彦「外国人観光客を呼び込む阿波市市場町日開谷”岩野ヴィレッジ構想“」