三好市西祖谷山村の西祖谷中学校と檪生小学校の児童生徒24人が、学校近くの祖谷のかずら橋周辺で、外国人観光客を英語でもてなした。コミュニケーション力の向上と、郷土愛を育んでもらうのが狙い。
児童生徒はホテルかずら橋を訪れた米国、豪州などのツアー客ら13人を「ハロー」と元気いっぱいに出迎えた。ロビーでは名前や趣味を書いたイラストを見せながら、自己紹介した。
一行はかずら橋を渡った後、児童が考えた祖谷地方に関するクイズで交流。子どもたちは、郷土料理のでこまわしの具材やこんにゃくの原料、かずら橋の架け替え期間などについて滑らかな発音で問題と解答を出し、和気あいあいと過ごした。
ホテルでは生徒が各部屋に案内し、露天風呂やレストランの場所を説明した。
カナダ人のコルビ・ドリジャーさん(25)は「母国の同じ年代の子どもよりも、聞き取りやすい」と驚いた様子。檪生小6年の谷口栞奈さん(12)は「うまく伝わったみたいで、英会話に少し自信が持てた。もっと単語を覚えて、多くの外国人に祖谷の良さを発信したい」と話した。