体操を織り交ぜながら民謡を披露する美尺会の会員=小松島市赤石町のライフ慈友館

 阿南市の民謡愛好家グループ「美尺(みしゃく)会」が県内の高齢者施設などを訪れて演奏会を開いており、公演は発足20年目で500回を迎えた。豊富なレパートリーが好評で、県南部のほか三好市にも公演に出向いている。会員たちは「よりよい演奏を披露し、お年寄りに元気を届けたい」と意欲を燃やしている。

 20年ほど前から民謡の師範を務める庄野早苗代表(68)=阿南市柳島町宮ノ前=が1997年、住民に呼び掛けて結成した。現在の会員は51~93歳の約30人。同市羽ノ浦町の羽ノ浦公民館などで週1回、三味線や歌唱などの練習に励む。

 レパートリーは、北海道のソーラン節や沖縄民謡など300曲以上。腕試しと地域との交流を兼ねて、結成当初から高齢者施設や病院を訪れて演奏を行っている。民謡に加えて合間に行うトークや体操も喜ばれ、公演の依頼が年々増加。近年は阿南市や小松島市をはじめ、県内各地に出向いて年間30回ほどをこなしているという。

 10月26日、小松島市赤石町の介護老人保健施設「ライフ慈友館」で500回目の公演を行った。リハビリに通う約60人は、三味線や横笛の音色に耳を傾け、ソーラン節に合いの手を入れたり、草津節に合わせて体操をしたりして満喫していた。

 同市中田町元根井の神野澄子さん(84)は「民謡は大好きで、心ゆくまで楽しませてもらった。また来てほしい」と笑顔だった。

 庄野代表は「公演の会場にいるみんなが笑顔になれる演奏を目指して、これからも頑張っていきたい」と話した。