土佐地区周辺の堤防の完成イメージ。右が那賀川(県提供)

 徳島県が那賀町鷲敷地区の浸水対策として那賀川と同支流で進める輪中堤(わじゅうてい)計画の起工式が13日、現地であった。総延長約5キロにわたって築き、2019年度末に完成する予定。県は同地区で285戸が床上・床下浸水した14年8月の豪雨並みの雨量があっても、被害を防げるとしている。総事業費は約65億5千万円。

 堤防は、土佐、北地の両地区の那賀川沿いと支流の南川、中山川の両岸に新設し、地上高は北地地区で最大約13メートルになる。国道195号のかさ上げなども行う。今回着工したのは土佐地区の堤防(延長約1キロ、最大高約5メートル、最大幅約43メートル)のうち用地買収を終えた約0・1キロで、まず工事用道路を建設する。

 同町小仁宇の現地で起工式が行われ、県や町の職員、地元住民ら約40人が出席。海野修司副知事や坂口博文町長がくわを入れた。

 県によると、堤防や工事のための迂回路などの用地の面積は全体で15ヘクタールあり、民家30戸と16事業所が立ち退き対象となる見通し。現在、約3割で用地交渉がまとまっている。土佐地区以外も用地買収が完了次第着工する。

 町は、移転対象者の代替地として、17年1月から同町和食郷に2783平方メートルの住宅用地を造成する。