ジャパンカップの日本代表入りした尾﨑

 ソフトボール女子の実業団チーム・太陽誘電で活躍する尾﨑望良(のぞみ)投手(30)=吉野川市出身、山川中―辻高―園田学園女子大出=が、ジャパンカップ(11月2~4日・高崎市)の日本代表に選ばれた。代表入りは2015年以来。東京五輪のメンバー入りに向け活躍が期待される。

 尾﨑は170センチの左投げ左打ち。最速108キロの直球とライズボール、チェンジアップ、ドロップなどを投げ分けて打たせて取る。今季の日本リーグ1部では12試合(61回1/3)に登板し、7勝(3敗)を挙げた。防御率1・14は、日本人投手では代表不動のエース、上野由岐子に次ぐ数字だが「投球回数が少なくてラッキーなだけ。同じくらい投げないと比べられない」と話す。

 上位4チームによる順位決定戦進出が懸かった20日の試合で先発に起用され、2失点で完投勝利を収めた。社会人8年目の今季は「気持ちに焦りがなくなり、落ち着いて投げられるようになった」と精神面の充実を強調する。

 左腕として左打者への対応、経験値に加え、今季2本塁打をマークした非凡な打撃も買われており、打者としての出番もありそうだ。今回は東京五輪代表入りへの貴重なアピールの場となるが「選ばれたらうれしいが前を見すぎず、任された場面でしっかり仕事をしたい」と意気込みを語った。