2017年3月の打ち上げを目指して活動している「徳島大学ロケットプロジェクト」のメンバー=徳島大常三島キャンパス

 徳島大の学生約40人でつくるグループ「徳島大学ロケットプロジェクト」が、自作のロケットを打ち上げるため、インターネット上で資金を募る「クラウドファンディング」に挑戦している。これまでに和歌山大の発射装置を借りて2度打ち上げているものの、徳島大などが加盟するロケット打ち上げ団体のルール改定で発射装置の貸し借りが禁止になり、約50万円する装置を自前で購入せざるを得なくなった。メンバーは独自で打ち上げを成功させようと支援を呼び掛けている。

 打ち上げるのは、固体燃料と気体燃料を反応させて飛ばすハイブリッドロケット。全長約1・6メートルの塩化ビニールパイプ製で、地上400メートル付近まで打ち上げ、その後、パラシュートを開いて安全に機体を回収することを目指している。

 これまで2015年と16年に和歌山県で打ち上げを行った際は、どちらも上空でパラシュートが開かず墜落し、回収に失敗した。前の機体は約7キロで重過ぎたため、現在、5キロくらいまでに抑えようと研究している。17年3月にある同県での打ち上げイベントに臨む。

 発射装置を購入するには、大学からの予算と学生の資金だけでは難しいため、学生たちは徳島合同証券(徳島市)が運営するクラウドファンディング専用サイト「KUUKAI(クウカイ)」を使って今月1日から活動資金を募り始めた。

 目標額は低めの30万円に設定していたが、初日に30万円の高額出資者が現れ、目標額を達成。そこで第2目標を燃料補充の費用やロケット製作費を含めた60万円と定め、30日まで募っている。

 中心となって活動している工学部2年の安福隆亮さん(20)は「メンバーは必死で毎日研究に取り組んでいる。何としても徳島大独自でハイブリッドロケットの打ち上げを成功させたい」と意気込んでいる。