那賀町の特産木頭ゆずに魅せられたフランス人写真家のアンヌ・ジョンレ・フノーさん(47)が、木頭ゆずの収穫の様子などを撮影した写真展を同町木頭出原のカフェレストラン「Kens(ケンズ) ギャラリー」で開いている。12月にはパリでも開く計画で、アンヌさんは「写真を通じてフランスと木頭の懸け橋になりたい」と意気込んでいる。
昨年10月に木頭地区に訪れた際に写した31点を出展。木頭ゆずの収穫の様子をはじめ、同地区の自然、住民の日常風景などが並んでいる。
アンヌさんは夫でフリーライターのローレン・フノーさん(50)と共に昨年10月、木頭ゆずの輸出拡大を目指す県の招きで同地区を訪れ、生産者や加工業者などを取材した。日本食事情を紹介するフランスの季刊誌「SUSHI(スシ)」で、2回にわたり連載した。
夫妻は「住民の温かさと、木頭ゆずの味や香り、のどかな山里の風景が忘れられない」と、今月12日にプライベートで来日。地元住民宅にホームステイしながら、18日まで木頭ゆずの加工品製造販売会社「黄金の村」のユズ畑で収穫体験を続けている。
アンヌさんは「フランスでは近年、ユズの人気が高まっているが、木頭ゆずを生み出した同地区の魅力も知ってもらいたい」と話している。
写真展は12月末まで。午前9時~午後6時。月曜定休。入場無料。問い合わせは同店<電050(8800)6103>。