[下]海沿いの景色が楽しめ、サイクリングコースとして想定される国道11号=鳴門市北灘町

 鳴門市は、隣接する兵庫県南あわじ市、香川県東かがわ市と連携し、3市をまたぐサイクリングロードを整備する。圏域内外からサイクリストを招いて交流人口の増加による地域の活性化や健康増進につなげるのが狙いで、2017年度中の利用開始を目指す。

 現在、淡路島と四国の間の大鳴門橋は自転車で通行できないため、鳴門-南あわじ間の定期バスに並走する形で、運送会社に委託して自転車を運ぶトラックを運行する。サイクリストは定期バスに乗り、同時に自転車を運んでもらいながら鳴門海峡を渡ってもらう計画だ。

 コースは既存の道路を結ぶ形で整備し、休憩所を兼ねた数カ所の駐輪場と距離表示板を設置する。ガイドマップも作成して3市の観光スポットやイベントをPRする。

 鳴門、東かがわ両市にとっては、本州などから自転車を利用して札所巡りに訪れるお遍路の増加も見込める。鳴門市はコースと連携させた健康づくりイベントも独自に企画し、一層の誘客を図る。

 3市は地元商工団体とともに「ASAトライアングル交流圏推進協議会」を設置し、県域を越えた活性化に取り組んでいる。今年5月に南あわじ市で開かれた16年度総会で、サイクリングコースの整備を求める声が上がり、鳴門市が中心になって事業化を進めてきた。

 16年度は、コースの設定や駐輪場の整備方法などを検討する。コンサルタント会社への委託料などとして3市で計1500万円を支出する。

 市戦略企画課は「事業を通して多くの人に市の魅力に触れてもらい、健康づくりのきっかけになれば」と話している。