紙芝居の読み聞かせを行う三谷さん(右)=徳島市の四国大付属西富田保育所

 絵画やグラスアートの制作で「県障がい者マイスター」に認定されている三谷広さん(24)=徳島市中常三島町1=が、同市の図書館や保育所で自作の絵本や紙芝居の読み聞かせを行っている。愛らしい絵とユーモアあふれる語り口に、定期開催を求める声も。三谷さんは今後も読み聞かせを続け、活動範囲を広げていきたいと意欲を見せている。

 読み聞かせの題材は、三谷さんが利用する知的障害者通所施設「れもん徳島」(同市新町橋2)で制作した絵本「ねこのひるね」と、犬の1年を月ごとに絵と言葉で表した紙芝居「イヌのさんぽ」が中心。ロボットの警察官が活躍する紙芝居「アワコップ」シリーズもある。

 三谷さんは2015年夏に読み聞かせを始めた。市立図書館で2度行ったが、れもんの職員の「地域とのつながりを深めたい」「小さい時から障害への理解を深めてほしい」との思いと三谷さんの「多くの子どもに作品を聞いてもらいたい」との思いが合致し、16年10月から保育所での活動も始めた。実施した保育所の職員も「幼児が障害者と接する機会は少ない。偏見や先入観のない時に触れ合うことこそ大切」と意義を語る。

 10月下旬に四国大付属西富田保育所で行った読み聞かせ会では、2、3歳の子ども約30人を前に熱演した。「イヌのさんぽ」の4月の場面では、花畑の中を歩く犬の絵に合わせて「花のいい香りがしてくる」と気持ちよさそうに語り、6月には雨で散歩ができない犬の絵を示し「雨が降っているので散歩はお休み。とっても退屈」とつぶやく。

 愛らしい犬の絵と三谷さんの口調に園児からは歓声や笑い声が起こり、大いに盛り上がった。三木凛太朗ちゃん(3)は「犬がかわいい」と笑顔だった。

 一部の保育所からは「定期的に来てほしい」との声も上がる。三谷さんは、他の幼稚園・保育所や小学校にも活動を広げたいと考えており、「もっと多くの人に作品を見てもらえたら」と意気込んでいる。

 問い合わせはれもん徳島<電088(679)8824>。