オオヤマレンゲをシカの食害から防ぐため防護ネットを設置する剣山クラブの会員=2012年10月29日、剣山山系

 自然公園の保護などで功績があった個人や団体をたたえる「2016年度自然公園関係功労者環境大臣表彰」に、NPO法人・剣山クラブ(徳島市)が選ばれた。剣山国定公園の登山道の安全パトロールや希少植物の保護など、04年の発足時からの取り組みが評価された。

 剣山クラブは県内の登山愛好家85人が加入する。剣山国定公園では県から委託を受け、50以上の登山道でそれぞれ年間5回、パトロールを実施。土砂崩れがないかなど安全面をチェックし、トイレや休憩所といった施設や道案内に不備がないか確認している。

 キレンゲショウマやオオヤマレンゲといった公園内に自生する希少種の保護活動も行ってきた。シカの食害から守るためネットを設け、定期的な監視活動を続けている。クラブの取り組みや働き掛けにより、三好市の剣山山系に群生しているオオヤマレンゲは、12年に同市の天然記念物に指定された。

 桑原豊秀理事長(62)=阿波市吉野町西条=は「取り組みが認められてうれしい。表彰は会員の励みとなり、これからの活動の活性化につながる」と話した。

 表彰は1959年から毎年実施。本年度は剣山クラブを含め、全国で6団体と個人26人が選ばれた。20日に三重県志摩市で表彰式が行われる。