「北島トラディショナル・ナイト」を開いてきた小西さん。アイルランドに関するCDや本も特別展示されている=北島町立図書館・創世ホール

 北島町立図書館・創世ホールで毎年開かれるアイルランド音楽のコンサート「北島トラディショナル・ナイト」が、ことしで20回目になる。スタート以来、町予算の付かない自主事業の形で公演を継続。異国文化に触れる貴重な機会として親しまれ、アイルランドの人々に古くから愛されてきた素朴なメロディーが多くの人を楽しませている。

 1997年11月、館主査(当時)でアイルランド音楽が好きだった小西昌幸さん(60)=同町鯛浜=が、町予算を使わない自主運営事業として始めた。2002年には初の海外アーティストとして米国のグループ「セタンタ」を招き、03年は本場アイルランドの「ザ・リフィ・バンクス・トリオ」の出演を実現させた。

 この間、10年の北島公演をきっかけに、国内屈指のアイリッシュハープ奏者・坂上真清さんによる「ノース・アイル・タウン(北の島の町)」という楽曲も生まれている。

 公演費用はチケット売り上げだけで賄う。赤字にならないためには約200枚の販売が必要。毎年の観客数は150~200人で、赤字分を自分で負担することもある。しかし小西さんは「自主運営を貫いたおかげで、町財政の都合によって廃止されることなく続けられた」と振り返る。

 第20回公演は22日午後7時から、関西を中心に国内外で活動する「マスカーズ」が出演する。アイルランド独立の契機となった「イースター蜂起」の死者を悼む「フォギー・デュー(霧の滴)」など約20曲を披露する。

 小西さんは「20年も続くとは思ってもいなかった。ことしは『イースター蜂起』から100年の記念すべき年でもあり、ぜひ聞きに来てほしい」と来場を呼び掛けている。

 公演は前売りが一般・大学生2千円。小中学生・高校生1500円。当日は各500円増し。同図書館などで購入できる。公演に合わせ、図書館では22日まで特別展示「アイルランド~ケルトに関するCDと本」が開かれている。