徳島市出身の作家で僧侶の瀬戸内寂聴さん(94)が20日、京都市の寂庵で法話の会を開いた。トランプ氏が勝利した米大統領選を引き合いに出しながら「予想外のことが起こり、全て移り変わるのが世の中。慌てずに変化を受け止めましょう」と話し掛けた。
寂聴さんは変化の多い世の中を生き抜くための心の持ちようを指南。「人生なるようにしかならないんだから、笑顔で過ごしましょう。暗い気持ちでいると不幸は倍になる。幸福は笑顔につくものよ」と訴えた。
寂庵での法話は毎月行われるが12月はないため、今回が本年最後。「私は来年死ぬと思うの。したいことはしたし、書きたいことは書いたからいつ死んでも後悔はないわ」と朗らかに話し、約160人の笑いを誘った。