徳島県は22日、県内24市町村の2015年度普通会計と公営企業会計の決算概要を発表した。普通会計は、歳入と歳出の差額から翌年度への繰り越しを除いた実質収支が総額109億8800万円の黒字となり、前年度を1億8600万円上回った。前年度を上回るのは3年連続で、赤字の市町村はなかった。県市町村課は「財政は改善傾向にあるが、高齢化の進展などで社会保障費の増加による財政運営への影響も懸念される」と分析している。

 [普通会計]歳入総額は前年度比1・2%減の3787億円。地方交付税は0・1%増えたが、地方税が4・9%、地方債が9・0%それぞれ減るなどしたため、3年ぶりに減少した。

 歳出総額も3年ぶりに前年度を下回り、1・1%減の3639億円。義務的経費は、人件費が1・0%、扶助費が0・7%それぞれ増えたが、元利償還金の減少で公債費が2・4%減少。投資的経費は、庁舎建設事業の終了などで普通建設事業費が14・5%減った。

 地方債残高は0・6%増の3795億300万円で、3年連続の増加となった。過疎債・辺地債は減少を続けているが、臨時財政対策債や一般単独事業債が増加している。地方債発行額は9・0%減で、4年ぶりに減少に転じた。

 基金残高は1754億8700万円で5・0%増加。小松島市や阿南市など4市町が前年度より減った。

 財政の硬直度を示す経常収支比率は0・7ポイント悪化し、87・8%。2年連続で悪化した。
 [公営企業会計]前年度と同数の93事業。総収支は27億4700万円の黒字だった。三好市とつるぎ町の水道など6事業が赤字を計上し、赤字総額は5億3千万円。累積欠損金は150億9700万円で、前年度より1・9%(2億8500万円)増えた。