畑に飛来したナベヅルの群れ=22日午前9時ごろ、徳島市内(三宅さん提供)

 環境省レッドリストで絶滅危惧Ⅱ類のナベヅルが越冬のため、徳島県内に姿を見せ始めた。徳島市や石井町の吉野川沿岸には、31羽もの群れが飛来。三宅武・日本野鳥の会県支部長(73)=石井町石井=は「徳島市でこれほどの大群が確認されることは珍しい」と話している。

 同支部によると、ナベヅルは今月5日、阿南市で今季初めて確認された。17日には、徳島市と石井町の畑や吉野川の堰に姿を見せるようになった。31羽の群れの中には幼鳥2羽もおり、22日午前9時ごろには徳島市西部の休耕田で、稲穂やタニシをついばんでいた。

 徳島市に30羽以上が飛来したことについて「近年、農薬の成分改良によって豊富な餌が確保されたことや、安全なねぐらを見つけたことが要因では」と三宅支部長。順調なら来年3月まで県内にとどまり、中国・ロシア国境に帰るという。

 三宅支部長は「警戒心が強い鳥なので、300メートル以内には近づかずに見守って」と呼び掛けている。