大歩危祖谷温泉郷の施設の一つ。温泉総選挙のインバウンド部門で2位になった=三好市西祖谷山村のホテル秘境の湯

 三好市の温泉地「大歩危祖谷温泉郷」が、温泉地のある全国1434の自治体を対象にした「温泉総選挙2016」で、インバウンド(訪日外国人旅行者)部門の2位に入った。官民一体で海外へのPRに取り組み、外国人宿泊者が急増している点が評価された。25日に都内で表彰式があり、8部門の上位の中から環境大臣賞が発表される。

 大歩危祖谷温泉郷には10の温泉がある。中でもホテル5社でつくる「大歩危・祖谷いってみる会」が県や市と連携し、香港や米国、シンガポールなどの旅行会社へ積極的にセールスを展開している。外国人宿泊者は13年度約3800人、14年度約6100人、15年度約9800人と着実に増え、15年度は全宿泊者の約15%を占めた。

 温泉総選挙は、官民による「うるおい日本プロジェクト」が主催し、環境省と観光庁が後援している。温泉地の魅力や温泉の効能をPRして地域活性化につなげようと、今年初めて行われた。

 104の自治体から125件の応募があった。インバウンド、リフレッシュ、ファミリー、うる肌、健康増進、女子旅、スポーツリハビリ、レジャーの8部門で、環境省や一般社団法人日本温泉協会などでつくる選考委員会が審査した。

 インバウンド部門の1位は城崎温泉(兵庫県豊岡市)だった。他の部門の1位はファミリーが草津温泉(群馬県草津町)、女子旅が道後温泉(松山市)、スポーツリハビリが有馬温泉(神戸市)などだった。

 メディア8社による表彰もあり、大歩危祖谷温泉郷は、インバウンド向けに日本の絶景を紹介するウェブサイト「ZEKKEI Japan」賞に選ばれた。

 三好市の大西裕之観光課長は「並み居る温泉地と肩を並べられて非常に光栄。今後も官民が協力し、より良いサービスの提供に努めたい」と話している。