すくもを作る作業に精を出す藍師の佐藤昭人さん(右)ら。上板町が阿波藍の振興を図る事業を始める=上板町下六條

 藍の染料・すくもの生産量全国一の上板町が、阿波藍の商品開発や生産拡大を進める「ジャパンブループロジェクト」を年度内にもスタートさせる。東京五輪・パラリンピックの公式エンブレムに藍色が採用されたことを受け、藍産業の振興を図る。

 プロジェクトでは、藍の新たな需要を探るため、町と地域おこしに関する協定を結ぶ四国大に委託して全国調査を行う。同大は城西高校と協力して全国の都道府県や農業高校にアンケートし、すくもの生産量や用途などを聞いて新商品につなげる。

 来年4月に同町泉谷の技の館で開校する大人向け社会塾「熱中小学校」を既に運営している東京都八丈町とも連携。同町の特産品で、絹を黄色に染める織物「黄八丈」と阿波藍とのコラボ製品の開発も進める。

 町内の藍の栽培面積(10・1ヘクタール)拡大に向けては、補助金の交付を検討する。

 海外への情報発信を強化するため、阿波藍を英語や中国語で紹介するホームページ(HP)を立ち上げる。藍文化を継承する人材の育成も進め、種まきや収穫、すくも作り、染色の工程を学んでもらう「藍の学校」も開く計画だ。

 プロジェクトは、地方創生交付金3200万円を活用する。町が立ち上げた一般社団法人「ジャパンブルー上板」が、熱中小学校と平行して推進する。瀬部昌秀理事長(65)は「阿波藍の商品開発やPRに取り組み、地域を活性化につなげたい」と話している。