トランプ氏の関連本で特設コーナーをつくる従業員=徳島市沖浜3の平惣徳島店

 米大統領選で勝利したドナルド・トランプ氏の関連本が注目を集め、徳島県内の書店で特設コーナーの設置が相次いでいる。日本の核武装を容認する過激な発言や、女性、マイノリティーへの差別的な姿勢で物議を醸したトランプ氏。その人物像への関心の高まりから、大統領選後は一気にベストセラーになっている。安倍晋三首相との初会談を経て、トランプブームはさらに熱を帯びそうだ。

 県内に8店舗を構える「平惣」(本社阿南市)は、トランプ氏の勝利が報じられた9日以降、関連本が売れ始めた。

 徳島市沖浜3の徳島店は17日に特設コーナーを設置。「トランプ特集」と書いたカードを飾り、関連本3種類と、トランプ氏の特集が組まれた雑誌2点を並べた。既に他の関連本20種類余りを発注しており、入荷次第コーナーに置く。

 他店でも特設コーナーを設けている。仕入れ担当の八百原勝さん(42)は「トランプ氏の人柄を深く知ることができる本が好まれている。今後も刊行ラッシュが続くはずなので、大々的に扱って盛り上げたい」と期待を込める。

 米大統領選の特設コーナーを設けていた同市西新浜町1の「宮脇書店徳島本店」は、トランプ氏の勝利でコーナーを衣替えした。「今後の日米関係はどうなるのか」などと書いたボードを掲示し、トランプ氏の関連本が目立つように並べ替えた。このほか、松茂町中喜来の「附家書店松茂店」は政治コーナーの一角に関連本をまとめて置いた。

 安全保障に詳しい徳島文理大総合政策学部の高橋孝途教授(政治学)は「経歴などいろいろな切り口のある人物だが、最大の関心事は日米関係の行方だろう」と指摘。トランプ氏が選挙期間中の発言通りに実行すれば、日米関係は激変する可能性があるため「本を手に取る人は、好奇心より不安の方が大きいのではないか」とみている。