高知県黒潮町で開幕した「世界津波の日 高校生サミット」=同町の土佐西南大規模公園体育館

 世界30カ国の高校生が津波への備えについて意見を交わす「世界津波の日 高校生サミット」が25日、高知県黒潮町で開幕した。26日まで。研究発表やフィールドワークを通じて防災や復興の在り方を考える。徳島県からは徳島市の城南高校応用数理科の2年生6人が参加した。

 土佐西南大規模公園体育館で開会式があり、国内38校の約110人のほか、中国やインド、サモアなどから61校の約240人が参加。大西勝也・黒潮町長が「若い皆さんの議論の成果を世界に発信し、災害に負けない社会を実現してほしい」とあいさつした。

 東日本大震災後に経済協力開発機構(OECD)が東北3県の中高生を集めて行った教育プロジェクトに参加した同志社大2年釣巻洋子さん(20)は、パリで東北復興をPRした経験を語り、「好奇心にあふれ、問題解決能力のある防災リーダーになってほしい」と呼び掛けた。

 26日は、安政南海地震(1854年)による津波被害を記録した石碑などを見学した後、各校が津波や防災、復興をテーマに研究成果を発表する。

 城南高生は校舎周辺の地質や県内に残る地震津波碑の調査結果を紹介する。平岡大空さん(17)は「先進的な日本の津波対策をアピールし、さまざまな国の取り組みも学びたい」と力を込めた。

 サミットは今年初めて設けられた「世界津波の日」(11月5日)に合わせ、各国の防災リーダーを育てようと高知県などが企画した。黒潮町は、南海トラフ巨大地震で国内最大の高さ34・4メートルの津波が予測されている。