歩き遍路体験を基にした写真集「おへんろ」を自費出版したギルバートさん=阿南市十八女町

 英国出身のウェブデザイナー、デイビッド・ギルバートさん(32)=東京在住=が、歩き遍路体験を通して触れた景色を撮影し、写真集「おへんろ」を自費出版した。旅先で出会った人々や徳島の風景など、外国人から見た“魅惑の四国路”を切り取っている。

 写真集は縦20センチ、横25センチでオールカラー印刷。47日間で撮影した約3千枚から、お気に入りの100枚を選んだ。

 四国霊場22番札所・平等寺(阿南市)の朝勤行や古い遍路道「かも道」(同)の景色をはじめ、お接待中の住民や、お遍路さんがくつろぐ善根宿、奇抜な形の休憩小屋などを紹介。若き英国人が新鮮な驚きを持って接した、四国4県の風景が並んでいる。

 ギルバートさんは3年前に来日し、東京・渋谷のIT企業に勤務。四国遍路をしている友人が撮った写真をツイッターで見て、興味を抱いていた。

 今年4月に独立したことから、心機一転、歩き遍路への挑戦を決意。同30日には1番・霊山寺(鳴門市)を出発し、1日平均約30キロを歩いて6月15日に結願した。

 ギルバートさんは旅の間、英文でのブログを毎日更新。阿南市内では、ブログを見た市地域おこし協力隊の岩本昌子さん(42)=同市十八女町=が合流した。岩本さんは歩き遍路の経験があり、英語が堪能。かも道など地元の遍路道を案内し、ギルバートさんと交流を深めた。

 結願後、阿南市に一時滞在したギルバートさんは「かも道は神秘的な雰囲気で、一番心に残った。予想を上回る四国の自然の美しさと、温かいお接待に感動した。この感動を写真集で見てもらいたい」と話している。

 写真集は送料込み4千円。申し込みはhttps://henro.co/