海陽町と町内の3漁協でつくる「未来(ミラクル)うつぼ協会」は、ウツボの知識や調理技術に関する「ウツボ検定」を創設し、26日、同町大里のコワーキングセンター城山荘で初めての認定試験を行った。地元産のウツボをPRするのが目的で、同町をはじめ、徳島市、島根県の計10人が挑んだ。
検定は「うつぼ漁師見習い」と「うつぼシェフ」の2コースで実施。漁師見習いでは5人が、同町鞆浦の鞆浦漁港から約1キロの沖合でウツボの水揚げを体験した後、「日本で見られるウツボ属の個体は何種類か」「産卵期は」など全20問の筆記試験に臨んだ。
鞆浦漁協の加工場で働いていた越田真由美さん(45)=同町四方原=から指導を受けて、ウツボをさばき、骨取りをする実技にも取り組んだ。
その結果、10人全員が合格し、「うつぼ初級」の認定証が渡された。さばいたウツボは鍋料理やフライなどにして味わった。
徳島大生協食堂の職員岡崎大地さん(26)=徳島市中吉野町3=は「骨を見つけるのに苦労した。手間が掛かった分、おいしい」と笑顔だった。
今後年1回、11~2月のウツボの漁期に行う。