しなやかな踊りを披露する米沢さん=阿南市羽ノ浦町中庄のデイサービスセンター「カルメン」

 阿南市那賀川町中島の介護職員米沢幸美さん(59)が、高齢者施設などを訪れてボランティアで趣味の日本舞踊を披露している。活動を始めて10年余り。しなやかな舞でお年寄りの目を楽しませており、訪問回数は700回以上になった。米沢さんは「これからも皆さんの笑顔のために舞い続けたい」と意気込んでいる。

 施設への訪問を始めたのは2006年6月。03年、日本舞踊が得意で地元の催しでも披露していた母が体力低下から踊りをやめたため、後を引き継ごうと決意。母に3年間教わり、「磨き上げた踊りでお年寄りを楽しませたい」と、施設へ出向くことにした。

 最初は自ら施設に赴き、催しなどに出演させてもらえるよう頼んでいたが、次第に評判が広がって阿南市のほか徳島市などからも依頼が来るように。現在は月5、6回のペースで活動している。

 観客が飽きないように、踊る際には工夫を凝らしている。踊りで流す曲は「無法松の一生」「炭坑節」などお年寄りが好きな演歌や民謡を選んでおり、レパートリーは20曲以上ある。曲ごとに着物を替える演出も行う。

 10日には、阿南市羽ノ浦町中庄のデイサービスセンター「カルメン」で、入所者30人を前に踊りを披露。会場からは大きな拍手が送られた。上原美惠子さん(78)=同市羽ノ浦町中庄=は「しなやかな踊りがとてもきれいだった。また来てほしい」と笑顔だった。

 米沢さんは「今後も精力的にステージに立ち、活動の場を広げていければ」と言っている。問い合わせは米沢さん<電090(7145)1735>。