絹糸と廃材で作ったあんどん。幻想的な光で周囲を照らす=美馬市美馬町谷口の美馬蚕糸館

 養蚕と製糸を復活させる活動に取り組む美馬市美馬町谷口のNPO法人「美馬蚕糸館」が、絹糸と県産の廃材で作ったあんどんを開発した。絹糸の用途を増やし、養蚕の生産拡大につなげるのが目的で、同所の販売所などで売っている。

 あんどんは縦10センチ、横10センチ、高さ18センチ。ヒノキやスギなどの県産材で作った骨組みに、繭20~25個分の絹糸を巻き付け、繭で覆ったLEDの電球を中央部に設置する。青赤緑など多彩な色に変わるタイプと、青1色の2種類を販売している。

 同館は、明治から昭和にかけて県内全域で栄えた養蚕を復活させようと、2015年に発足した。15年は同市美馬町の養蚕家1軒が繭5千個、16年は同市美馬、穴吹両町の養蚕家2軒が計6千個を生産しており、繭で作った人形を販売しているほか、織物教室を開くなどしている。

 前田豊太郎理事長(73)=同市美馬町谷口=が新商品を考えていたところ、同町の建具業者から余った廃材があることを知り、あんどんの制作を思い付いた。骨組みは建具業者が作り、前田さんが骨組みに絹糸を巻き付けている。

 同館は間接照明や災害時などの電灯としての利用を呼び掛けている。前田さんは「幻想的な光で部屋を照らしてくれる。美しい絹糸と県産材の良さを知ってほしい」と話している。

 あんどんの価格は税込み2500円。販売所のほか、同市脇町の物産施設・藍蔵、東みよし町の喫茶店・カフェパパラギで販売している。問い合わせは同館<電0883(63)2502>。