販売農家のうち女性が経営方針の決定に関わっている割合は、徳島県が中四国9県で最も高いことが、中国四国農政局徳島支局のまとめで分かった。支局は「『阿波女』と言われるが、徳島では農業でも、しっかりした働き者の女性が多いのでは」としている。

 農林水産省が3月に発表した2015年農林業センサスを基に、徳島支局が「徳島県農業構造の主な特徴」をまとめ、22日に公表した。

 それによると、「経営方針の決定に関わっている者」の設問で、女性が関わっている割合は徳島が57・3%で1位。2位の鳥取の50・4%を大きく引き離し、全国平均の47・1%を10ポイント以上上回った。徳島県内の地域別ではサツマイモやレンコンの産地となっている鳴門市と松茂町が7割を超えた。

 このほかの徳島の特徴としては、5年前と比べた専業農家の増加率が4・0%と中四国で最高。農業経営体のうち農業法人や企業などの組織経営体は241で最少だった。