作文部門で最優秀賞に輝いた藤井さん=吉野川市山川町の「藤井美容室」

 吉野川市山川町井上で美容室を営む藤井隆子さん(68)が、「第44回全日本美容技術選手権大会」(全日本美容業生活衛生同業組合連合会主催)の作文部門で、最優秀の厚生労働大臣賞に輝いた。介護が必要な母が美容をきっかけに元気になった体験をつづり、母への思いなどが評価された。県人で作文部門の同賞受賞は2009年以来2人目。

 作文部門は全国から86点の応募があり、藤井さんは二つある課題のうち「美容の力」を選んだ。高齢者施設で車いす生活を送る母ツル子さん(96)に、いつまでも女性らしく生きてもらおうと、2年前から毛染めをしたりパーマを当てたりしていることを、約2千字にまとめた。

 美容のおかげで母がリハビリにも精力的に取り組み、歩けるまでに回復していく様子を紹介。「女性はいくつになってもきれいでいることが生きる力になる」と訴えた。

 藤井さんは、文章は日誌を書いているぐらいだが、本年度のテーマを見て「日頃感じていることを書いてみよう」と、初めて応募した。審査では、美容師になることを反対しながらも支えてくれた母を思いやる心と、美容への探究心が高い評価を受けた。

 藤井さんは「美容の可能性に気付かせてくれた母のおかげで、うれしい。来年は徳島が大会の会場となるのでまた挑戦したい」と喜んでいる。

 大会は10月に大分県で開かれ、公募で事前に審査された作文のほか、ヘアスタイルなどの実技6部門があった。