若手映像作家が各地に出向いて魅力を30秒のCMにして発信する「第3回クリエイティブサマーキャンプ」(一般社団法人マイ・ジャパン主催)で、神山町を舞台にした作品が最優秀に選ばれた。作品は、東京・渋谷駅前のスクランブル交差点の大型ビジョンで30日まで放映されている。
最優秀に選ばれたのは、神山町の雨乞の滝でロケを行い、水の透明度に光を当てた「スケてるっていいな」。作品の美しさや着眼点の面白さが高く評価された。
キャンプは、神山、新潟県佐渡市、福島県田村市の3カ所が舞台となり、計57人が派遣された。神山には首都圏や関西で活動する19~26歳の学生や映像制作愛好家16人が訪れた。5班に分かれ、7、8月に現地で撮影するなどして作り上げた。
3地区の19作品が出品され、日本を代表するCMクリエイターの中島信也さんや箭内道彦さんら8人が審査。最優秀1作品のほか、地域ごとに優秀作を選定した。神山の優秀作には、町づくりの合言葉「やったらええんちゃうん!」を取り上げた「神山町の魔法の言葉」が選ばれた。
最優秀作と3地区の優秀作は、渋谷駅ハチ公前口の大型ビジョン「Q’S EYE」(縦7メートル、横13メートル)で11月1日から午前9時~正午に毎時1回ずつ流れている。
27日には「スケてる-」を制作した男女4人のグループを代表して中川文華さん(24)=京都市、ホテル従業員=が来町し、住民に感謝を伝えた。中川さんは「全国から注目される神山のパワーの源が水だと思った。皆さん協力的で、心から良い町と感じ、制作できたことが結果につながった」と話した。