菌床シイタケの販売不振で、来年1月での休業が決まっていた上勝町の第三セクター「上勝バイオ」が、小松島市の菌床シイタケ生産組合の代表理事を新しい経営者に招き、再建を目指すことが分かった。29日の町議会全員協議会で花本靖町長らが明らかにした。

 関係者によると、同社の新社長に代表理事が就き、「上勝バイオ」の現社名を残したまま、生産組合の傘下に入る。上勝バイオと生産組合は栽培しているシイタケの品種が異なり、菌床ブロック(人工ほだ木)の大きさも違う。このため、新社長が数百万円を投資し、栽培棚の改修や増築を行う方針。操業再開時期は未定。

 操業再開後も上勝バイオは当面、菌床ブロックの生産を見送る。生産組合が作った菌床ブロックを使ったシイタケの栽培と販売に専念し、経営再建を目指す。地元からの雇用も行う予定。

 同社は12月中旬に臨時株主総会と取締役会を開き、新社長を選出する。現在の影山久士社長は退任する。花本町長は取材に対し「詳しいことは株主総会で説明する」と話した。

 上勝バイオは6月の臨時株主総会で、今年12月での操業停止と来年1月からの休業を議決。従業員74人(臨時職員43人含む、3月末時点)の解雇も決めていた。一方、町は町議会9月定例会に「再建支援補助金」1億5千万円を盛り込んだ一般会計補正予算を提案し、議案は可決された。町は同社が借金を返済した上で、新たな経営陣による再建の可能性を探っていた。