発刊された「ししゃもねこじょ:序」

発刊された「ししゃもねこじょ:序」

 徳島発の人気キャラクター「ししゃもねこ」の絵本が完成した。キャラクター考案者の川久保貴美子さん(45)=北島町中村、デザイナー=が絵を、出版会社「ワイヤーママ」社長の原田剛さん(44)=徳島市昭和町=がストーリーを担当。顔は猫、体はシシャモのユーモラスなキャラクターが、自身を紹介するという内容だ。

 絵本のタイトルは「ししゃもねこじょ:序」。カラフルで素朴なタッチの絵に添えて「ボクは、だいたい50センチくらい」「さかなも ねこも みーんな ボクの ともだちなんじょ」などと、阿波弁を交えながらプロフィルを明かす。

 ししゃもねこは、川久保さんが2011年に考案した。ほのぼのとした雰囲気を漂わせる「脱力系」キャラとして人気を集め、これまでにカプセル玩具やペンケース、ストラップなどのグッズが売り出されている。

 絵本化は原田さんの企画。「『くまモン』や『ふなっしー』に負けないキャラクターなので、より多くの人に知ってほしい」と川久保さんに持ち掛け、1年前、制作に取り掛かった。2人は「物語にすることで、ししゃもねこの魅力がよく伝わる作品になった。親子で楽しんでほしい」と話している。

 ワイヤーママ刊。A4変形判で32ページ、1300円(税別)。県内主要書店や大手通販サイト「アマゾン」で販売されている。