徳島県の飯泉嘉門知事は1日、ネパールのオリンピック組織委員会が2020年東京五輪・パラリンピックの事前キャンプ地に徳島を有力候補地に挙げていることを、県議会11月定例会の代表質問で明らかにした。来年1月に同国関係者が県内を視察に訪れ、キャンプ地として適正かどうかを確認する。
県民スポーツ課によると、10月中旬に同委員会から県に「事前キャンプを徳島で行いたいので視察をしたい」との打診がメールであり、県としても誘致に向けて視察を快諾した。同国とは徳島ネパール友好協会を通じて交流がある。
視察は1月中旬に約1週間を予定し、同委員会のジハン・ガム・シュレスタ会長らが県内のスポーツ施設や宿泊施設を訪れる。
徳島ネパール友好協会はこれまでに小型水力発電所や物資運搬用索道の建設、ネパール大地震の被災地支援などを通じて交流を続けている。
ネパールは今夏のリオデジャネイロ五輪・パラリンピックで陸上やアーチェリーなどに7人が出場した。