運転免許証返納者への運賃の半額サービスを周知するために県警が作ったチラシ

 徳島県内の主要バス6事業者は、運転免許証を自主返納した65歳以上の高齢者のバス運賃を来年1月1日から半額にする。高齢ドライバーの交通事故が増加する中、マイカーに代わる移動手段としてバスの利用を促し、免許を返納しやすい環境づくりを進める。高速バス路線を除く各事業者の全路線を対象とし、自主返納者は運転経歴証明書を提示すればサービスを受けることができる。

 免許証の自主返納者の運賃を半額にするのは、徳島バス、四国交通、徳島バス阿南、徳島バス南部、徳島市営バス、鳴門市地域バス。徳島バスは徳島、鳴門、小松島3市の委託路線を含む。

 運転免許センター(松茂町)や各警察署で運転免許証を自主返納すると運転経歴証明書が交付され、これをバスの運転手に示すと現金または回数券で支払う運賃が半額となる。定期券には適用されない。

 半額サービスは県警が各バス事業者に導入するよう依頼し、関係自治体とも協議してきた。バス事業者に対する県からの財政支援はない。

 四国交通(三好市)の近藤幸男常務は「多発する高齢ドライバーの事故を減らしたいと思い、割引サービスに協力することにした。バスの利用が広がるきっかけにもなればと考えている」と話す。

 自主返納者に対する交通機関の割引サービスは県内で広がっており、これまでにタクシー会社19社と個人タクシー59業者、美馬市デマンドバス、つるぎ町コミュニティバス、海陽町営バスが導入している。

 県警によると、免許証を自主返納した高齢者は2010年に302人、12年541人、14年841人と増えており、今年は10月末時点で1268人が返納した。運転経歴証明書の発行数も年々増加し、今年は同時点で高齢者939人に交付した。

 高齢者を対象にしたバス運賃の軽減制度はほかにも、徳島市の無料乗車証(70歳以上、所得制限有り)や鳴門市の無料バス優待券(70歳以上)などがある。