徳島県は、県産ユコウを欧州連合(EU)圏に初出荷する。2日、石井町石井の県農林水産総合技術支援センターで、約100個(7キロ)の発送作業が行われた。今年輸出が始まったユコウの果汁に添えるサンプルとして使い、販売促進につなげる。
輸出されるのは、上板町の果樹試験地で特別栽培され、3月から2週間ごとにカンキツかいよう病など植物検疫を受けたユコウ。この日、最後の検疫を受けた後、県職員2人が段ボール1箱に詰めた。ドイツやフランス、スイスに販路を持ち、既に果汁を扱っているドイツのアグロダイレクト社に送り、12日にも届く見通し。
かんきつでは、スダチやユズ、ミカンが既にEUに輸出され、レモンやライムに代わる果実として使われている。ユコウに関しては果汁が輸出されているが、現地で「果実を見たい」との要望が出ていた。