三好市井川町の林業関係者でつくる「西井川林業クラブ」と、地元の井内、辻、西井川の3小学校の児童が、井川スキー場腕山(同市井川町井内西)のマスコットキャラクター「かいなっ子」の案内看板の新調に取り組んでいる。今季からスキー場の指定管理者が変わり、新たなスタートを切る「町の顔」を盛り上げようと張り切っている。
林業クラブの大柿兼司会長(68)と川野泰秀事務局長(67)が、地元の山で切り出したスギを「かいなっ子」の形に加工して、直径約50センチ、高さ約1メートルの円錐状の看板4個を用意。児童がペンキを塗って仕上げている。
かいなっ子の看板はスキー場がリニューアルした1997年、地元の町おこしグループが7個作った。愛らしいデザインで足にスキー板、手にストックを付けて「僕が案内するよ」「瀬戸内海も見えるよ」「パウダー雪が待っている」などのあいさつ文と共に、スキー場に至る約7キロの県道沿いに設置した。
2000年に補修されたものの、半数ほどがなくなり、残りも色あせているため、市が林業クラブに新調を依頼。毎冬、スキー学習で利用している3校の児童も手伝うことになった。
井内小6年の峯本真由子さん(11)は「お客さんにまた来たいと思ってもらえるよう、きれいに塗る」。大柿会長は「地域全体でバックアップし、県内唯一のスキー場を守っていきたい」と話した。
看板は、今季の営業が始まる9日までに設置される。