大学で畜産を学び、動物病院などで働いていた清水亜希子さん(44)が、中学生の頃から興味があったチーズ職人になろうと一念発起。北海道のチーズ工房での4年間の修業を経て5月、地元・鳴門市に工房兼店舗をオープンさせた。
4種類ある商品のうち、一番人気は「しらさぎ」(70グラム、500円)だ。カマンベールに似た外観だが、白カビではなく酵母を付けて熟成させているため、濃厚な味わいながら香りは控え目。パンに合わせたり、おつまみとしてそのまま食べたりして楽しめる。
プリプリした食感で牛乳の新鮮さを味わえるモッツァレラ(100グラム、400円)は、オリーブオイルや塩こしょうをかけるだけで一品料理に。ヨーグルトに似たフロマージュブラン(160グラム、200円)は、フルーツやジャムと合わせると朝食やデザートにピッタリだ。牛乳を酢で固めた牛乳豆腐(100グラム、350円)は木綿豆腐のような食感で、しょうゆともはちみつとも相性抜群だ。
全てのチーズに徳島市国府町の酪農家から仕入れた牛乳を使っている。青草やトウモロコシといった自然の餌にこだわって育てられた牛の乳は、香りが良く豊かな味わい。清水さんは今後、より個性的な味わいのハードやウォッシュタイプのチーズも展開していく計画だ。=価格は税込み
■阿波 ナチュラルチーズ工房 チーズの灯
住 所=鳴門市撫養町木津623-5
営業時間=午前10時~午後7時(土曜のみ営業)
定休日=日~金曜
駐車場=2台
問い合わせ=〈電080(4039)6723〉