免震オイルダンパー

 油圧機器メーカーのKYBは2日、免震・制振装置の検査データ改ざん問題で、不正や不正疑いのある装置が使われている20の建物名を追加公表した。18件が免震、2件が制振装置で計13都道県にわたる。庁舎やNHKの放送局、病院が中心で、前回までに公表した建物と合わせて計108件が明らかになった。徳島県関連では、徳島市北佐古一番町の「川島透析クリニック」が含まれていることが新たに分かった。

 県内で不正や不正疑いのある装置が使われているのは9施設とされていたが、KYBは同日、8施設に訂正した。どの施設を除外したのかについては公表していない。

 川島透析クリニックではKYB子会社製の免震オイルダンパー8基が使われていた。県内で他に製品使用が判明しているのは県立中央病院とNHK徳島放送局(いずれも徳島市)、吉野川医療センター(吉野川市)など4施設。北島町に建設中の徳島新聞新印刷センターでは、納入前の製品が該当していた。

 追加公表された20件のうち国の性能基準から外れた装置を設置した物件は、兵庫県の豊岡市役所本庁舎やNHK鹿児島放送局など4件。顧客の基準に合わない装置が取り付けられた物件は徳島県立中央病院、NHK徳島放送局など5件で、不正の有無が不明な物件は川島透析クリニックなど11件だった。

 同クリニックの川島周理事長は「不正製品かどうか早期に確認してもらい、適切な処理を望んでいる」と話した。

 中部電力の浜岡原発内の非常用ガスタービン発電機を置く建物でも問題の免震装置が使われていた。NHKは鹿児島市のほか、札幌市、金沢市、静岡市の放送局でも使われ、岐阜県可児市にあるKYBの岐阜南工場でも問題の装置の設置が明らかになった。

 KYBの物件名の公表は今回で3回目。10月19日と26日に自治体の庁舎や病院など計88件の建物名を公表している。