2020年東京五輪パラリンピックの大会公式エンブレム「組市松紋」を手掛けたアーティスト野老朝雄さん(49)の講演会が、板野町の県立総合教育センターであり、約300人が耳を傾けた。
丸、三角、四角など複数の図形を一定のルールに従ってつなぎ、さまざまなロゴや文様を創っていると説明。エンブレムに藍色を採用した理由は「組市松紋の図形の比率を、色の表現法『CMYK』の数値に当てはめると偶然、藍色になった。他の色に比べて力強さが表現できた」と明かした。
質疑応答で高校生から「どうすれば野老さんのように有名になれるか」と問われ「刀を研ぐように、自分の得意なものを追究してほしい」と話した。
講演会は、県立総合大学校「まなびーあ徳島」開校10周年事業の一環。