全国高校駅伝=京都市内(2017年12月24日)

 高校駅伝の第69回男子、第30回女子全国大会徳島県予選が4日、鳴門大塚スポーツパーク周回コース(男子=7区間42・195キロ、女子=5区間21・0975キロ)で行われる。9校で競う男子は、3連覇を目指すつるぎと3年ぶりの頂点を狙う徳島科技が競り合う。7校で争う女子は7連覇に挑む鳴門に、富岡東とつるぎが絡む展開が予想される。男女の優勝校が全国大会(12月23日・京都市)に出場。男子の上位4校、女子の上位3校が四国高校駅伝(11月18日・高知市)の出場権を得る。

 男子 つるぎ・徳島科技が有力

 つるぎは今季の5000メートル県高校ランキング1、2位の宮本、北原を中心に総合力が高い。昨年、最長10キロの1区で2位と健闘した永本や、9月の県高校新人大会3000メートル障害優勝の佐藤も力は十分。5000メートルでランキング8位の香西ら1年生も伸びており、仕上がりは順調だ。

 徳島科技も戦力は充実している。1、3、4区の長距離区間は、5000メートルランキング4~6位の盛、河野、生田の2年生トリオが起用されそうだ。折野や吉成も含めチーム状態は上向いている。全員が力を出し切ることができれば3年ぶりの優勝が見えてくる。

 2強を追う鳴門は5000メートルランキング3位の伊藤を軸にした布陣。10月の四国高校新人選手権3000メートル障害を制した菊川や1年生ながら力のある吉田らの出来が鍵を握る。城ノ内は1500メートルを得意とする黒上、中坂らが中心。粘りの走りで上位チームに食らいつきたい。

 女子 鳴門中心の優勝争い

 鳴門は選手層の厚さで優位に立つ。昨年の全国大会に出場した森岡、古山、友江に加え、3000メートル県高校ランキング5位の小濱や同8位の大磯ら実力のあるランナーがそろう。他校のエースとの競り合いが予想される序盤で好位置をキープできれば、1区4位から徐々に順位を上げて逆転優勝した昨年と同様の展開に持ち込めそうだ。

 昨年2位の富岡東は、1500メートルと3000メートルでランキング1位のエース小林が1区を担うとみられる。10月の福井国体では3000メートルで自己ベストを出しており好調。スピードとスタミナを兼ね備えた溝内や成長著しい家形が踏ん張り、13年ぶりの都大路を目指す。

 つるぎは昨年1区で区間賞を獲得したエース西谷を2年連続で起用か。矢野、酒井の1年生2人も力をつけている。序盤で「貯金」をつくり、優位にレースを進めたい。徳島北は瀬尾、梶崎らの走りが鍵を握りそうだ。